慰安婦問題の疑問点 それってウソでしょ

当ブログは主に日本のネット上でのウソを検証しているので、世界中(特に韓国や中国、欧米の主要メディア)のウソを検証してはいません。

日本軍強姦

TBS報道特集 中曽根康弘元首相の沈黙を暴く

TBS報道特集2015年7/25について




まあネトウヨはまともな書き込みは当然できず、
「強姦したのはチョン」「韓国もベトナムで・・」「TBSは売国奴」「証言はウソ」「オランダ人の捏造ドラマ」といった調子で相変わらず真実を拒絶しています。

まだ小林よしのり氏のブログ発言の方が番組に批判的であってもまともです。
「今回の番組は知的誠実さに欠けていたと言えよう」と結論付けていますが、

「募集広告で自発的に慰安婦になった娘ばかりではないようだ」
「吉田清治の人さらい的「強制連行」にこだわりすぎて、このような戦時性暴力が見えてなかった」
「中曽根康弘が慰安所を作った理由は、日本兵が現地の女性を強姦しまくっていたかららしい」
という素直な認識をもとに
「同じ日本人として恥ずかしく思った」と感情を述べている。
今まで自分の気持ちいいウヨネタだけを漫画にしてきただけで、どれだけ真実を知ろうと努力してこなかったかが分かる発言ですね。


しかし「被害者の女性をサポートしているのがオランダ人の女性だということだ」
という前提で、しかも番組に出てくるオランダ人ジャーナリストは日本軍の戦争犯罪という言葉は出したものの、蛮行をことさら非難しているシーンは出てこないのですが、
「軍が統治する前、インドネシアはオランダに350年間も植民地にされていたということを! 」
「オランダ人はインドネシアのことで、日本人を批判できる立場にはない!」
と強い調子で主張しています。インドネシア在住歴の長いジャーナリストがオランダ人であっただけで、オランダ政府関係者でもありませんよ。
しかも番組の趣旨とは全く関係ないでしょう。

すぐ他国を例に出して非難をかわそうと企て、自らの歴史問題を誠実に見ようとしない右派の理屈丸出しです。


では被害の当事者であったインドネシア人は日本統治時代をどう捉えているのでしょうか?

「日本によって占領された他の地域と同様に、インドネシアはその国民が極めて苦しめられた国であったと言えよう。日本民族による残虐行為は西欧民族が犯した残虐行為を超えていた。」
原文:Kekejaman oleh bangsa Jepang melebihi kekejaman yang dilakukan oleh bangsa Barat.

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インドネシア歴史教科書 高校3年生向け

また「インドネシア史上最悪の時代であった」としています。同国の独立に寄与した日本人として右派が持ち出す海軍提督前田精(マエダ タダシ)少将についての記述も全くありません。
右派がいう「大東亜戦争アジア解放論」には全く与していないのは明らかです。

米国の調査機関によると、日本の戦時中の行為に対する謝罪には不満足だとする国民感情は、中韓についでフィリピン、インドネシアが続いています。(2013/7/11)

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インドネシアでのアンケート結果だと、No(十分に謝罪していない)が40%。Yes(十分に謝罪した)29%及びNo apology necessary(謝罪は不要)6%の合計35%を上回ります。DK(don't know 知らない)は25%。

同調査ではインドネシアの79%の人が日本に好意的というアンケート結果がありますが、謝罪についてあいまいにしている日本の態度については批判的です。

オランダ政府は2005/8/16、インドネシアにたいする植民地支配と軍事攻撃について深い遺憾の意を公式に表明しました。
「オランダの行動によってあなたがたの多くの人々が犠牲となった。私はここにオランダ政府を代表して、こうした苦しみに対して深い遺憾の意を表明します」
オランダのベン・ボット外相が、ジャカルタのインドネシア外務省を訪れて声明を読み上げました。(米国・日本・オーストラリア・シンガポールの各在インドネシア大使も同席しています)


小林よしのり氏のように日本がオランダのことを持ち出すのは恥ずかしいじゃありませんか?


私は他国から断罪されるよりも、まず我々日本人自身で事実を検証し、罪は罪として、反省すべきは反省すべきであり、謝罪を躊躇わず、その為にはより多くの歴史の発掘の努力を怠ってはならないと思います。
ドイツはニュルンベルグ裁判を認めないのですが、日本右翼の東京裁判の否定論とは違い、ドイツは自らの手で戦争犯罪を暴き、独自にそれを裁いています。

ましてやウソや事実を隠蔽するといった卑怯なやり方で愛国者ヅラするのは、誇りある日本人とは到底言えません。
番組では中曽根康弘元首相が戦時中に慰安所設置に関かわったという場面もありました。そこには限りなくウソに近いと思われる中曽根氏の発言の指摘がありました。


中曽根康弘氏は「終わりなき海軍」1978年で
「三千人からの大部隊だ。やがて、原住民の女を襲うものやバクチにふけるものも出てきた。そんなかれらのために、私は苦心して、慰安所をつくってやったこともある。・・・・」 
と自慢話のごとく記しました。


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しかし番組では次の発言シーンが出てきます。
「事実と違う。海軍の工員の休憩と娯楽の施設をつくってほしいということだったので作ってやった」
と2007年日本外国特派員協会での記者会見で弁明しています。


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ところが同書の編者である松浦敬紀氏はその10年ほど前、「フライデー」の取材に「中曽根さん本人が原稿を2本書いてきて、どちらかを採用してくれと送ってきた」「本にする段階で本人もゲラのチェックをしている」と明言しています。

さらに記者会見での発言が事実ではなかったのが、公文書で発見されます。

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主計長の取計で土人女を集め慰安所を開設氣持の緩和に非常に効果ありたり」



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主計長 中曽根康弘の記述

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以上「海軍航空基地第2設営班資料」
 防衛研究所 戦史研究センター所蔵


以前から知られていた事実なのですが、今までマスコミで取り上げられることがなかったのに、今回TV番組で報じられたことは評価に値すると思います。

中曽根氏は沈黙を通し、中曽根康弘事務所は「記者会見」での内容はそれ以上でもそれ以下でもないと、証拠(公文書)を突きつけられても慰安所を作ったことを認めていません。
多くの建物のうちの1棟に碁盤や将棋盤を用意するだけならなにも「苦労」することなんてありませんし、自慢話にすらなりません。正直に実態を語ってこそ責任ある立場であった人間の為すべきことではないでしょうか。
首相であった人間がこうした不誠実な態度を取り続けるのは日本の名誉と信頼を損ねていると思います。

自民党には「日本の名誉と信頼を回復するため」中曽根康弘氏へ記者会見での発言を撤回・修正するように提言していただきたいものです。
 

混血児が生まれていないから日本兵による強姦事件は非常に少なかったか?

「混血児がいない」と言って日本兵による強姦事件はなかったとする右派の主張は如何なものか?

問題となるような強姦事件が発生しなかったというのがウソである事は、軍高官や兵の証言だけでなく、支那派遣軍の軍法会議での記録という確たる証拠だけでも明白ですが、
過去エントリを参照してください。
http://senbonzakura.blog.jp/archives/30857313.html


右派は違った角度からそれを否定しています。
「日本兵との混血児が問題となったことがない」「混血児はいなかった」から強姦はなかったという論法です。

それがウソというには多くの混血児の存在を証明しなければなりませんが、これが非常にむずかしい。
アジア人と日本人の混血児では肌の色が黒かったり、髪の毛が縮れていたり、目が青かったりすることが無いから、他人からの見た目で判別がつきにくく顕在化することがないことにも拠ります。

一方「混血児がいない」と言うのを否定する人は

強姦の上殺害された。
被害者が子を生めない体になった。
望んで妊娠した訳でないから中絶した。堕胎した。嬰児を殺した(間引き)、棄てた。
親子心中した。
混血児ということを隠して育てた。
という理由を述べています。もちろん理由としてはもっともでしょう。

ただ「証拠を見せろ」と言われると、南京の医師の証言記録があるものの、そう多くはありません。
中国では「間引き」の習慣が古くからあり、現代でも女児はその運命に晒されています。
当然強姦での子の多くも「間引き」されたと考えても不思議ではありません。

日本での水子供養の習慣は1970年代からであり、それも墓石屋と寺がタイアップして広めたということで、中国では供養碑のようなものは存在もせず、単に闇に葬られただけで記録には当然残らなかったのです。


でも私は、ほとんどの混血児が問題にならない理由は被害者の方にあるからと思うのです。
仮に混血児が多数生まれたとしても、中国の場合、敵兵の子と知れれば親子ともども迫害に遭うのは目に見えているので、当然中国人として育てたと考えられます。
日本人の子、中国残留孤児でも中国人として育てられたのですから、母親似の混血児なら尚更当然でしょう。

そして最も重要なのはその親子関係です
子に対して母親は「あなたは私が日本兵に強姦されて生まれた子」とは決して言わなかったでしょう。
そのひとことで親子の絆が切れてしまいます。
またその被害を世間に知れれば子が二次被害を受けるのですから、「望んで妊娠したわけではない」のを隠して生きてきたに違いありません。


フィリピンではどうだったかというと、ほとんどがカトリック信者なので、中絶せず混血児も多く生まれました。
スペイン統治時代から混血児は非常に多く、アメリカ統治時代に移ってもそれは変わりませんでしたし、マレー系、中国系の混血もすすんでいました。そして戦前から日本人も多く移住していて混血児も多数いました。

ただ日本軍占領後は反日感情が強くなり27万人の反日ゲリラの存在でも明らかなように、占領政策は失敗しています。
民間日本人はもとよりその現地妻や子(日比混血児)も当然敵視され、終戦までジャングルに逃げ込んだりして息を潜めるように過ごさざるを得ませんでした。そんな時代に強姦での混血児はフィリピン人として社会に溶け込んだものと考えられます。


フィリピン残留日本人二世(残留孤児 約3000人)の多くも母親がフィリピン人です。
そのひとりサカガワ・トミコさん現地名イレネアさんの場合
「父親は爆撃に巻き込まれ死亡しました。」
サカガワさんは「家族とともに山奥に逃げ込みましたが、4人の兄弟は餓死。」サカガワさんだけが生き延びました。
「反日感情が根強く残っていた1980年代末まで、日本人であることを隠して生きてきました。」

反日感情も収まってきたのは最近のことですがネトウヨはフィリピンは親日国だとして、過去の日比関係を理解しようとしませんね。そして「コピーノ」を取り上げるくせに約10万人いるとされる日本人男性とフィリピン人女性との間で生まれ育児放棄された「ジャピーノ」には無視を決め込んでいます。




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フィリピンマニラでのデモ

We are VICTIMS of JAPANS' MILITARY SEXUAL SLAVERY
 私達は日本軍性奴隷の被害者だ

WE WERE FORCED 強制された

WE WERE ABUSED 虐待された

WE WERE VIOLATED 犯された

WE WERE RAPED レイプされた

by JAPANESE MILITARY during WORLD WAR II





マレーやインドネシアなどでも出生の秘密を隠し続けたのは容易に想像がつきます。

仮に被害者の多くが混血児を問題にするならば、心無いウヨクは混血児の父親を特定できないのをいい事に、「売春婦が生んだ私生児だ」と言い張り、更に二次被害、三次被害を拡散させるだけでしょう。
テキサス親父とも仲のいい西村修平氏(主権回復を目指す会・代表)
「世界の常識だ。不貞の子どもは差別される」としたうえ、差別撤廃を訴える人に対し「何回でも言ってやる。私生児が。私生児が」と発言。



日本でも戦後進駐軍との混血児は強姦被害のうえでの子であっても一様に「パンパンの子」として蔑んだ人が大勢います。「エリザベス・サンダースホーム」の澤田女史のように混血児に寄り添う人は少数でしたね。

「戦後混乱期には成育を望まれず死産として事態を収めるケースも多くあった。横浜にある根岸外国人墓地には、800-900体もの「GIベビー」が埋葬されており、、、」Wikipedia
しかし最近GIベビーの記述が案内板から削除、書き換えられました。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6170725
負の歴史の隠蔽が行われています。

1953年の厚生省調査によると国内で4972人が確認されています。パール・バック財団の調査によると少なくとも2-3万人にのぼるともいわれ、20万人という説もあります。





ところが進駐軍による強姦や強姦致死、被害者の自死の人数が万単位であった事実は知られていますが、日本人が大規模抗議行動や暴動を起こした記録は残っていません。

「デモや暴動も起こっていないのだから、強制連行はなかった」という人でも
「デモや暴動も起こっていないのだから、米兵の強姦はなかった」とは言いませんね。




「自虐史観の洗脳が解ける魔法の質問ー慰安婦強制連行について」というネトウヨサイトでは
「女たちの強制連行を前に韓国の男たちは何をしてたの?」と1933年の東亜日報の記事を掲示しています。

1933年6月30日「東亜日報」
注:1940年以降のこうした記事の記録は見つかっていません。なぜでしょう?また新聞記事は慰安婦とは直接関係ありません。





「女たちへのレイプを前に日本の男たちは何をしてたの?」


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注:当時はGHQの検閲があったので、米兵の暴行・強姦事件のほとんどは新聞記事にされませんでした。
でも日本の史実を語れば「自虐」になるそうです。
唯一沖縄では米軍施政下当時のコザ(現沖縄市)で暴動が起きています。また1995年の「少女暴行(強姦)事件」では8.5万人もの大規模な県民抗議集会が行われました。


また満州・朝鮮でも「デモや暴動も起こっていない」し、「日露混血児はいなかったのでソ連軍による日本の婦女子への強姦はなかった」とも言えませんね。


しかし右派が混血児を持ち出すのは、韓国・ベトナム混血児「ライタイハン」との対比を意識しているからです。
しかも「ライタイハン」の多くが韓国軍による強姦の結果だと歪曲しています
強姦被害による混血児よりも大多数は韓国人のビジネスマンが現地妻に産ませた挙句に養育放棄したのが実情です。数については2千(野村進)~3万(釜山日報)と諸説有。また9割は韓国人ビジネスマンとの子との指摘もある
韓国人男性とフィリピン人女性との間に生まれた所謂「コピノ」と同様です。強姦ではないので、それらの父親はある程度特定できているから表立って問題となっているのです。


「ベトナムには最大で3万人のライダイハンがいると推計される。その多くは戦争終結後、ベトナムに流入した韓国人ビジネスマンと現地女性の間にできた子供と言われるが、韓国兵のレイプによって生まれたライダイハンがいるのは紛れもない事実だ。韓国兵が現地の売春婦を妊娠させるケースも少なくなかった。」
「私が韓国兵とよく遊びに行ったのは、猛虎師団の基地があったビンディン省クイニョン市内のバーです。ここでは、気に入った女性がいるとわずかなチップで外に連れ出すことができた。のちに私が引き取った子供も、そうした女性と韓国兵の間に生まれたライダイハンです」ライダイハンの里親になったチャン・デュイ・リエムさん

SAPIO2014年8月号にはこういった記事が掲載されましたが、ネトウヨの間では「韓国兵のレイプによって生まれたライダイハンがいるのは紛れもない事実だ。」だけが拡散され、「その多くはベトナムに流入した韓国人ビジネスマンと現地女性の間にできた子供」を完全無視するいつものパターンが横行しています。
SAPIOは例によって「紛れもない事実」を証明せずに「売春婦の子」だと言う証言だけに留まっています。
本来ならSAPIOのような右派雑誌は強姦の結果生まれた混血児を見つけたいのでしょうが、それを証明するのが非常に困難だということを物語っています。
 
限りなくウソに近いと言うだけでなく、強姦による混血児を証明することが非常に困難であるのを知りつつも、歴史否定論のために間接的であってもそれを持ち出すのは卑劣であり、また「ライタンハン」たちにとっても迷惑どろこか、それを拡散し続けて「強姦のうえに生まれたんじゃないか?」「私は強姦を犯した犯罪者の血を引いているのか?」との疑念が「ライタイハン」の中に生じる事でもあれば、甚だしい人権侵害となるでしょう。

ウヨが持ち出すライダイハンについて、仮に韓国軍によるレイプによるものがあったとしても、日本軍慰安婦や皇軍のレイプが免罪される訳では決してありません。
また
http://d.hatena.ne.jp/D_Amon/20100202/p1
亜門大介(HN)氏のブログでは、より詳しくウヨのライダイハンに関する捏造が指摘されています。



ネトウヨは自分好みの「歴史」を語るうえで、そういった人を蔑む行為に何等罪悪感を持たない心の持ち主と言われても仕方ありませんね。


考えてみると、強姦被害による混血児は悲しい運命の下に生まれ、母子ともども苦労したのは容易に想像がつきます。
1、相手の名前や身分が分からない
2、母方の国でも迫害に遭う
3、加害者が特定できないので賠償や養育費を請求できない
4、心無い人から兵に体を売った淫売の子だと白眼視される
5、混血児を隠していれば、強姦はなかったと言われる 

根が深い問題です。

追記

「混血児」という言葉の差別性について


「混血児」は、「純血児」との対比で使われています。「純血」と「混血」は、対等な関係になく、「純血」が優位に、「混血」が劣位に置かれた上下関係にあるもとして使われています。子どもは、あくまで個人としての父母の間に生まれるものであり、父母の間の人種や民族や国籍の違いにより差別されるべきではないと思います。


「日本人の父母の間に生まれて来た場合も、母親と父親の「血が混じって」生まれてくることには違いないので、人種や民族や国籍が異なる父母の間から生まれてくる子どもと同様に「混血児」と呼ばれてよいはずですが、前者の場合は、通常呼称がなく、ただ、後者の場合の「混血児」と対比された場合にのみ、「純血児」と呼ばれます。実際問題としても、人種や民族や国籍の異なる父母により生まれてきた子どもが、日本社会の中の地域や、学校で「混血児」と呼ばれていじめられてきています。この場合、「混血児」が、侮蔑的意味で使われているのに対して、仮に反論として「純血児」といったところで侮蔑的意味にはなりません。このことからも「混血児」が差別的表現であることは、あきらかだと思います。」
とするNGOの見解を紹介しておきます。

確かに「混血児」を使った表現の場合と「ハーフ」と言う場合は明らかにニュアンスは違いますね。 

沖縄では行政もマスコミも「国際児」ないし「アメラジアン」(Amerasian)を使用しています。






最後に面白いデータを目にしたので、貼っておきます。 


未成年の強姦犯検挙人数と少年人口(10~19歳)10万人当りの比率 警察庁「犯罪統計書」による

               人数 人口比
  1941年 昭16年  255人  1.60
  1942年 昭17年  328人  2.03
  1943年 昭18年  335人  2.05
  1944年 昭19年  294人  1.78

直近のデータは
  2015年 平27年   78人   0.2以下 

戦前は公娼制度がありましたし、所謂「筆おろし」に多くの若者が利用したと言います。
でもこのデータは何を物語っているのでしょう。
日本の内地においては1941年の灯火管制下の治安維持のために戦時犯罪処罰ノ特例ニ関スル法律を制定し、性犯罪の厳罰化が図られた(京都大学グローバルCOE「帝国日本の戦時性暴力」,p6-7)とされますが、戦中においても現在の十倍もの強姦犯罪が起きていますね。


強姦を防ぐのに公娼制度が有効だったのかという単純な疑問が沸きます。

 

橋下発言 「兵のレイプを防ぐには必要だ」はホント?


慰安所は兵のレイプを防げたのか?

進駐先の部隊と一緒に「大勢の慰安婦が移動した」という例はナチスドイツ軍の例と第2次世界大戦後の仏植民地軍を除き、近代史上日本軍にしか見られない点が基地周辺の売春街や私娼を利用していた他国との違いで、だから諸外国では軍が連れ回したこと自体が即ち強制連行じゃなかったのかという考えが支配的です。
(業者が勝手について来たなんて子供じみた弁解は止めましょう。慰安婦の移動には軍が徴用・手配した船舶や車両を使用していた訳ですから)

でも「出張や海外転勤と変わらないから、そんな説はおかしい<`~´>」 と言う人もいますね。
拒否したら最悪クビになるかも知れませんが、当時慰安婦が拒否はできたとは思えません。 
拒否できたとしても、帰国の手段が保障されていた訳でもないでしょう。
拒否の自由が証明がなされない限り「慰安婦の保護規定」もなかった訳で、今のサラリーマンと同列に扱うのは、それこそ空論というべきじゃないでしょうか?
 
 
橋下市長の主張もその意見を覆すに至っていません。
 
それと慰安婦制度は日本兵の現地住民に対するレイプを防ぐために必要で「他国軍と違って人道的なシステムでもあった 」と橋本市長と同じ肯定的意見を述べる人に問いたいのは、本当にそうであったのかと言う事です。

じゃあ英米軍は日本軍と比べて現地女性に対する陵辱事件が日本軍に比べ格段に多かったのですか?確たる事実を証明する数字があるのですか?

これは無理な注文ですね。そもそも正確な比較しうるデータが存在しませんから。
何も英米軍が統制のとれた理性的な軍隊であったと言うのではありません。それについては後述します。

レイプを防ぐ有効な制度では無かったとする傍証はありますが、有効であったとするデータにはお目にかかった事がありません。それを証明する根拠が示されなければただの妄想でしかありません。




上記「支那事変ノ経験ヨリ観タル軍紀振作対策」1940年9月より引用します。

「支那事変勃発ヨリ昭和十四年末ニ至ル間ニ軍法会議二於テ処刑セラレシ者ハ掠奪、同強姦致死傷四二○、強姦、同致死傷三一二、賭博四九四ニ達シアリ」

1年5ヶ月の間に強姦致死傷の罪によって軍法会議で裁かれ有罪判決を受けた日本軍将兵の数が732人とは驚きです。この時既に慰安所は設置されていました。


 
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中国で発見された山西省「
寿陽戦争損失敵禍統計」1946/7/9では姦淫被害者が2865人と記録されています。
寿陽県は現在でも人口21万人という小さな県です。
 http://trail.tsuru.ac.jp/dspace/bitstream/trair/665/1/%EF%BC%B9-018045.pdf
都留文科大学大学院紀要第18集2014/3 「中国・山東省における戦争記憶」
山東省における虐殺・性暴力について研究レポートです。



日本陸軍の陸軍刑法には強姦致死罪は規定されていましたが、1942年まで強姦自体を罰する規定はなかったので、単なる強姦はその数倍、数十倍あったとしても不思議ではありません。

「強姦してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん」
西村眞悟氏は当時のことを理解していたから出た発言なのでしょう。(週刊プレイボーイ1999年11月2日号インタビュー)


ある妄想ネトウヨ※ブログでは「中には暴走する日本兵もいただろうが、それはごく一部であり、大多数の日本兵は世界でも稀有な規律の整ったお行儀の良い兵隊だったという。(そもそも露骨に暴走した兵には軍法会議が待っている)」と主張しています。ごく一部というのはどんな基準でモノを言っているのだろうか?

軍法会議にかけられ、処刑された兵だけでも1942年以降毎年7000人を超えています。全犯罪の70%程が上官に対する侮辱・暴行・殺人といわれています。強姦で死刑にはなりません。
「玉は前から飛んでくるとは限らない」とは有名な言葉です。「月夜の晩だけじゃないぞ」も同じような意味です。
戦闘のドサクサに紛れて「○○殿は名誉の戦死を遂げられました」で軍法会議にならずに済んだ例も多かったでしょう。
ヒエラルキーが最も堅固な組織は軍隊です。その軍において上官に逆らう犯罪が多かったのは、規律が相当乱れていた事になります。

陸軍軍人軍属犯罪
の史料を見れば具体例が多数挙げられています。ネトウヨ君の主張が妄想(ウソ)というのは、確かな証拠が残っているからです。

「韓国において1年間で約22,000件(2013年韓国警察庁)の強姦事件が発生している。それと比べると日本軍は割と少ないのではないか」との指摘もあります。

殺人は929件(同上)その中で強姦致死が50%を越えるとはまず考えられません。
当時の支那派遣軍は60万人~80万人と推定されますが、韓国男性はおよそ1,600万人(20~55才)日本軍は韓国男性のたった5%程度です。犯罪率は全く比較にならない位日本軍が高いでしょう。思いつきで韓国の性犯罪率の高さを言いたいが為に、つまらぬ墓穴を掘っています。

中国河北省で戦った朝鮮人兵士の
「そこで長く暮らしている人たちはその慰安婦のところには行きません。なぜかといえば、そこでなくてもちょっと行けば娘たちだらけですから。強姦するんです。」李栄薫著書による
という証言を根拠に朝鮮人悪玉説を唱える人がいます。でも本人の告白ではありません。

ふーん。当時朝鮮は独立国で朝鮮軍として日本軍と連合して中国戦線を戦ったのかい?オイラは皇軍兵士として従軍したと聞いてはいるが。
指揮命令系統が朝鮮軍にあったのですか?

ただ慰安所の数、慰安婦の数が多くなってからの検挙者数が減少したのか?という資料は見つけることができませんでした。実数が判明しその数が減っていれば右派が主張する根拠にはなり得ます。

しかし以下の記録からは決してそうではなかったと考えられます。

自ら慰安婦案の創設者と言う岡村寧次大将は「第六師団の如きは慰安婦団を同行しながら、強姦罪は跡を絶たない有様である。」と述べています。
「昭和十四年以後はこうした犯罪は漸く減少した。」としつつ「軍紀刷新努力の結果と言わんよりも若年補充兵が社会の悪習に染まらずに出動したからであろう。」とも述べています。
軍紀刷新努力とは戦陣訓の制定や慰安所設置等を意味すると思われます。

慰安婦案創設者の岡村大将でさえその効果に否定的な意見を述べているのです。

しかしあるネトウヨは自身のブログで岡村大将は「海軍にならい長崎県知事に要請して慰安婦団を招き、その後全く強姦罪が止んだので喜んだものである。」とその証言を基に慰安婦制度を肯定的に解釈しています。

ここでも都合のいい部分だけを切り取って己の主張をもっともらしく設えています。
確かに岡村大将はそう述べていますが、それは日中戦争初期の上海事変1932年頃の話であって、日中戦争が泥沼化していた1938年には「全く昔と今とどうしてかくも変わったのか。」と強姦罪が跡を絶たない有様を嘆いています。
同じ人物の証言ですが、どちらを評価すべきかは言うまでもないでしょう。

早尾軍医大尉が1938年にまとめた文書「戦場ニ於ケル特殊現象ト其対策」には、強姦の防止のために慰安所が設けられたが、それでも強姦事件はとまらなかったと述べています。

ある元日本軍の兵の証言によると「慰安所は強姦防止に役立っていたか?」との問いに
「役立っていません。なぜかと言うと、慰安所に行って1円50銭払うんだったら、強姦はタダです。われわれの月給というのは、だいたい一等兵で8円80銭くらい。上等兵で11円くらい。その中から強制的に貯金をさせられるんです。ですから金があまりありませんでした。1円50銭払うんだったら、作戦に行って強姦した方がタダだというような考えがありました。」
さらに別の元日本軍の兵は
「八路軍が沢山いる敵性地区では、強姦はやりたい放題でした。というのは、敵性地区に入った時、指揮官がここは敵性地区だから何をやってもよろしい、という指示を出したのです。何をやってもよろしいということは、強姦しても良いということでしたので、兵隊は誰もかれも女性を見つければ強姦しました。」と証言しています。

こういった証言に対しネトウヨは「その元兵士はコミンテルンに洗脳されたアカだ」というレッテル貼りだけで否定します。単純な感情論です。
終戦直後ならいざ知らず、これらの証言は2000年にされています。

第16師団工兵大十六聯隊の兵だった小野寺忠雄氏は
「ある中隊長は女を連れて歩いたね。上がそんなんやからな。そやから、悪いことをしようとしたらいくらでもできた。わしも女が好きやった。・・・」と中国戦線での強姦の様子を証言しています。彼は後にインドネシアに転戦し、残留日本兵としてインドネシア独立戦争を戦いました。中国共産党やコミンテルンの接点は考えられません。
他にも「上官が略奪した女を連れて歩いたので、今までは真面目に従っていた軍紀なんかクソクラエという気になりました。強姦で罰せられた兵なんて誰一人いませんでした」との証言もあります。

日本軍では強姦に関しての罰則が1942年までなかったという人権に鈍感な体質と、上官の昇進が遅れるという規則のため軍自身による強姦の摘発はほとんど出来なかったのです。


また先の妄想ネトウヨ※は「そんな当時でも高水準の規律を保っていた日本軍が、売春婦を確保するために戦地で人狩りをしたなどという資料は一つもない。」と主張しています。
これは真っ赤なウソです。戦後の軍事裁判で有罪となった7事件の資料が国立公文書図書館に残っています。相手国側資料とはいえ日本はその裁判を受諾した訳ですから否定できませんよ。

確かに強姦を防ぎ規律を維持するために考えた制度ではあったと思いますが、対外的にはそれを肯定できる(強姦・暴行の減少という)根拠がない以上、橋下市長のように言うのはおかしいですね。

慰安所設置の目的は将兵の間での性病の蔓延やハニートラップによる情報漏洩に対処する為とも言われていますが、住民殺戮や上官に対する暴行・殺人もかなり多く、休暇のない兵士のガス抜き施設としての目的でもあったのです。


進駐軍のレイプについて


第二次世界大戦後の進駐軍による強姦・強姦致死事件は多発しました。戦後も女性は大変な被害に遭っています。
当然米兵用の慰安所も開設されましたし(数千人の米軍慰安婦がいたとされています)、私娼も多かった訳ですが日本人女性の被害者数を考えると、慰安所が人道的なレイプ防止システムだったとはとても考えられません。
日本人自身も屈辱的な被害を被った過去があるのに「人道的なシステム」だったと言い張るにはあまりにも歴史のリアリティが感じられない理屈ではないでしょうか?
それとも沖縄を含めるとゆうに1万人を超えるであろう強姦被害者、暴行の上殺害されたり自死した婦女子も千人を下らないとされています。
でも慰安所があったからその程度で済んだと言うのでしょうか?というより日本国民、日本男子はそれで納得したのでしょうね。
確かに日本男子が大規模な抗議活動や暴動を起こしたという話は聞いたことがありません。
1970年、当時米国施政下の沖縄での「コザ暴動」が有名ですが、本土進駐軍に対し大きな抗議の声を上げなかった日本男子は、慰安婦にされた少女を見てみぬふりをした朝鮮人と同じ意気地なしで、記憶を忘却の彼方に置いてきたんでしょう。だから平気で「人道的なシステム」だと言えるのではないですか?



日本人慰安婦は何も文句を言わなかったから問題はないのか?

それでも日本人慰安婦はいままで何も声をあげていないじゃないかとの意見もありますが、そうではありません。
戦後国会において彼女らの声が取り上げられましたが、時の政権により事実上封殺されています。
国会議事録 第003回国会 法務委員会 第10号

しかし、日本人慰安婦個人が名乗り出たのはただ一人ですが、元慰安婦がその経歴を隠し戦後を生きてきたのは容易に想像できます。
また併合した韓国、台湾や占領地と違い、日本人慰安婦は娼妓が慰安婦として戦地に行った事例が多かったこと、騙されて慰安婦になった人でも、(たとえ見舞金がもらえるとしても)過去の経歴が明るみに出ることによる損失の方が大きいと考える人が大多数であったとしても何等不思議ではありません。


慰安婦に対して(当時の法制度・国際常識からみても)人権蹂躙などなかったから戦後も日本人慰安婦はなにも言わなかった。今になって言う韓国人の方がおかしいという単純な論理に付き合う必要もないので、ここでは詳しくは述べません。
 
 
 
 
私が何故こんなブログを開設したかと言うと、嫌韓論に少しは同調していたからです。
所謂ニューカマーの韓国人と接する機会が非常に多かったのと、彼らと仕事上で話をしてもイヤな気持ちになる事が多かったからです。

私が仕事をしているのは日本でも有数の繁華街ですので、接する韓国人は韓国クラブの(イミテーション結婚)ホステスや売春に従事する出稼ぎ(観光ビザ)も多く、旬が過ぎた「したたかなオンニ」の飲食店店主や商売人達もです。反日教育を受けたせいか、カルト宗教信者みたいに頑なな考え方の留学生達も。
やはり彼らと接していればストレスも溜まったのです。
そういう事で巷あふれる嫌韓論にも興味をもったものですが、これは己の気持ちを代弁してくれたという一種の爽快感もあっての事でした。

しかし彼らのそれぞれの経歴、韓国との文化の違いや日韓関係の歴史を冷静に考える自分もいました。
慰安婦問題もネット上で蔓延している右派の主張にも、少し誇張しているな、程度で
受け入れていたのですが、「河野談話」の成立経緯を知ってから、政治的な判断はともかく右派の主張があまりにも単純で説得力が無いことに気づいたからです。

今でもクラブ・バーのホステスや風俗従業員(売春婦) として多くの韓国人が日本で働いています。
彼女ら(割合が少ないですが男性もいます)の大多数は親に売られたわけでもなく、カード破産や借金逃れから来日しています。勿論親の事業の失敗で多額の負債を抱えさせられたケースもあるようですが、ほとんどは本人の借金で格好悪いからそう説明しているのだとも言います。
日本人の風俗産業に従事している女子と何等変わりません。

しかしどう考えても感覚的に慰安婦と売春婦は違うと思えてなりませんでした。

単純に自虐史観だの反日だ在日だの左翼だのと一蹴せずに、ネトウヨ諸君にはもう少し納得出来る説明が欲しいと思います。
「アメリカの反日宣伝だ」「WGIPによる洗脳だ」「コミンテルンの仕業だ」「北朝鮮のスパイだ」なんて薄っぺらいお粗末な陰謀論は結構ですよ。
 


引用したものについてのソースは適当に省略していますが、ネット検索すればほとんど出てくると思います。
謝罪と賠償については本題でないのでまた改めて詳しく確認したいと思います。
 
 
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