「マイケル・ヨン」のGoogle検索でアクセスされる人が非常に多いので、「マイケル・ヨンに騙されるな」の続きをエントリします。


IWG最終報告書の一説

「これらの人々に対して、私は明確に述べておくが、IWGはアジアにおける戦争犯罪についての関連記録の調査において勤勉かつ徹底的であった。IWGはアジア戦域の記録をほとんど発見・発表しなかったが、そのような米国の記録で機密扱いのままの物がほとんど無いためである。

機密でない記録はIWGの管轄ではなかった

日本帝国政府開示法の下で公開された記録が少ないことで生じるかもしれないあらゆる懸念に対処するために、我々は読者に、第二次大戦の日本に関する記録からの収集、発見、報告を採録した発行物を提供する。
米国立公文書館の専門家たちは、第二次大戦の日本の記録についての本当の問題点は、それが数において少数であることではなく、大部分が調査者らに活用されていない状態であることだと証言する。

これらの記録の十全な吟味を促すために、IWGは「Researching Japanese War Crimes: Introductory Essays」を発行した。
http://www.archives.gov/iwg/japanese-war-crimes/introductory-essays.pdf

この冊子で、我々はこの問題に関心のある一般国民が、これらのテーマに関連しかつ学者、ジャーナリストやその他調査者によりまだ充分に活用されないでいる、国立公文書館に存在する過去に機密解除されたあるいは機密指定されていない幅広い文書に触れることを希望する。(後略)」

原文

To these people, I state unequivocally that the IWG was diligent and thorough in its search for relevant records about war crimes in Asia.
The IWG uncovered and released few Asian theatre records because few such U.S. records remained classified.

Unclassified records were not under IWG jurisdiction.


To address any concerns that may arise relating to the dearth of documents released under the JIGDA, we refer readers to publications that document the capture, exploitation, and return of Japanese records from World War II.
NARA archivists attest that the real problem with Japanese documents from World War II is not that they are few in number, but that they are largelyunderused by researchers.
To encourage the full review of these records, the IWG published Researching Japanese War Crimes:

Introductory Essays.With this volume, we hope to expose the interested public to the breadth of previously declassified or unclassified records within the National Archives that bear on these subjects and that remain to be fully exploited by scholars, journalists, and other researchers.
(Prefaceのxii・xiiiページ)


要するに機密であった文書には日本軍記録が少ないことで生じるかもしれないあらゆる懸念に対処するために別レポートを発行するとしています。
そして発行された冊子
Researching Japanese War Crimes: Introductory Essays
の39P~41Pには
From Mass Rape to Military “Comfort Women”との項目があり慰安婦の記述があります。

RJW




マイケル・ヨンはこの冊子について完全に無視しています。

同冊子の41Pには 

The number of women victims remains a subject of disagreement; popular accounts frequently give the figure of 200,000.

Takasaki Shōji, an expert on Korean history and chair of the AWF History Committee, emphasized the distinction between the Korean women’s volunteer corps (teishintai), who were sent to work in factories in Japan, and “comfort women.”
As he noted, these two terms had been confused by many Korean activists and had led to an inflated estimate of the number of Korean “comfort women.”


女性の犠牲者数は20万人説が一般的ですが、確定していないとし、
高崎宗司氏(原文表記Takasaki Shōji)の指摘「多くの韓国の活動家は女子挺身隊と慰安婦を混同して慰安婦数の膨張をもたらした」との記述もあります。

慰安婦数についても一方的な解釈でなく冷静な分析をしています。



「日本軍記録が少ないことで生じるかもしれないあらゆる懸念」とはマイケル・ヨンのような輩が出てくるといったことも念頭にあったのでしょう。
産経新聞は報道機関として当然すべき検証を全くしていませんね。
この内容をどう解釈したのでしょう。