「慰安所は業者が金儲けのため、日本軍に金魚のフンの如く帯同し、それを兵士たちが利用しただけで、各国の軍隊と同様だった。慰安婦へのひどい扱いはそれらの業者の責任であって軍や政府はその責を負わない」
「戦地であるから不自由なのは当たり前」「それを国に賠償せよとは虫がよすぎる」

というような歪曲と暴論によく似た発言をしているのが、バカウヨのひとりと言われる百田尚樹氏です。
「飛行場の周りに行けば商売になるということで(人が)住みだした。そこを選んで住んだのは誰なのかと言いたくなる」
とまるで基地が先にあって人が集まったかのような発言であり、
「飛行場があるから騒音があるのは当たり前」「それを国に賠償せよとは虫がよすぎる」
との暴論を述べています。

まあ言論の自由なんで、勝手にTwitterでほざいていてもアカウント停止にはならないでしょうが、「Twitter」社にアカウント停止せよと圧力をかければ問題ですね。しかも権力側からの意見であれば言論の自由を封殺する暴挙だと当然言われます。

百田擁護派は都合のいい時だけ「言論の自由」を使いますが、それは大きな間違いです。
「沖縄の二紙をつぶさないといけない」とは尋常じゃありません。記事内容に不満があればそれに対しての主張をすればいいだけであって、「つぶさないといけない」とは己の気に入らないメディアや言論を物理的になくそうという事ですから、普遍的な言論の自由に対しての攻撃以外何物でもありません。非難されて当然でしょう。


私は何度も沖縄を訪れていますが、目的はもっぱらレジャーでした。
でも初めて訪れた時、友人の父親に案内されて広大な嘉手納基地が見渡せる「安保の丘」で見た景色に強い印象が残っています。
「やっぱり今でも沖縄は米軍に占領されているんだ」と実感したのです。
基地は広大な平地ですが、僅かな平地と周辺の丘陵地・傾斜地にへばりつくように立っている多くの建物は日本人が居住しています。
基地が出来て追われた住民がそこで暮らしているのが一目でわかります。
もともと平坦地の少ない沖縄本島ですが、昔からわざわざ不便な傾斜地で暮らしていたわけではありませんし、「田んぼが基地に変わっただけ」ではありません。そこには今も墓があったりします。
銃剣とブルドーザーによってつくられた基地なのは日本人として当然知っておかなければならない事です。

ginowan

普天間飛行場はと言うと、確かに米国施政下にあった当時は宜野湾市の人口は4万人足らずでした。現在は約9.5万人と倍以上の人口となっていますが、沖縄全体でみると約1.5倍の人口増なので宜野湾市の人口増加は平均より多いことになります。
沖縄の人口増加はその出生率の高さも当然あるのですが、本土復帰後に南米やハワイの移民が多く帰島した事や本土からのUターン者、新たに本土から移住した者によるものとされています。
宜野湾市が特に高いのは海岸の埋め立てや海浜公園の整備、コンベンションセンターなどを含む商業施設の増加やホテルなどの観光施設の建設もあり、島北部やんばるや本部と比べても人口増加の要因が多かったたことによります。
沖縄経済の基地依存度が高いのは占領当初の米施策によって作り出されたものですが、返還後もそれから脱却出来ていないのも事実としてあります。しかし上記の理由により単純に基地があるから人が集まったとも言えません。


那覇市民の中には金を貰っても海兵隊基地のある宜野湾市の瑞慶覧や同じく海兵隊基地キャンプハンセンが面積の60%を占める金武町には住みたくないと言う人が大勢います。
「飛行場が商売になるから人が住みだした」というのが事実に反するのは、金武町の人口が米国施政下当時より現在まで11%しか増加していないことでも証明されています。沖縄平均より随分低い数値です。



嘉手納基地の中には二度入ったことがあります。
基地内には滑走路以外にも多くの娯楽施設やゴルフ場もあり、羽田空港の約2倍の面積ですから下士官以上、将校・軍属の家は全てアメリカ仕様で大きな庭のある一戸建てです。住環境は日本人の居住する所と騒音だけは同じですが、それ以外は比べ物にもなりません。建築費1戸約6,200万~9,700万円(2015年度)です。

建物もしっかり出来ていて、防音・空調にも充分配慮がなされていますが、それには日本の税金が投入されています。

民家密集地域でフェンスにかこまれた普天間飛行場も嘉手納基地と同じ様です。58号線と海岸にかけての一部しか平坦地がありません。

百田氏はネトウヨビジネスに旨味をしめたのか、ますます言動が過激右巻き迷走しています。