http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150523/dms1505231530004-n1.htm
さて2回目ですが、寄稿の最後にこう書かれてあります。

「反日包囲網を敷かれても真実はこちらにあるから、必ず勝利する、と私は確信している。」

そのレベルなら笑って見過ごすところですが、そうはいきません。

fujioka

そもそも彼らのいう「真実」は今まで見てきたように「限りなくウソに近い」か明らかな「捏造」が多いので今回もツッコミます。

「一例をあげよう。」として秦郁彦氏の外国特派員協会記者会見 2015/3/17の発言をほぼそのまま引用しています。そして「この推定が当たっているとすると、日本からの訂正勧告は、今年の歴史戦の大戦果の1つになる。」
と期待感を込めています。しかし「その推定は大外れですよ」 だからぬか喜びは禁物です。

しかし氏はこの前から自己の研究成果なり研究者としての自説を反映した発言というのは一切ありませんね。最近は他人の文章のコピペばかりです。

まあそれはさておき、引用した秦氏の発言を追認している訳ですから歴史家という看板は降ろすべきです。
さらに「日本陸軍の海外兵力は、最盛期の1943年で100万人であった。」と秦氏以上に具体的年度を記し、さも根拠のある数字に見せかけています。ウソも此処まで来れば悪質過ぎます。



相変わらず100万人の根拠は示されていません。
何故100万人説がウソかというのは、れっきとした日本政府が発表した記録があるからです。

シベリア抑留者だけでも57万5千人とも76万人(2009産経新聞) とも言われ、通説では65万人とされています。満州にも慰安所があったとの多数の証言があります。
ただしこの人数はソ連が進攻した満州以外にも朝鮮北部・カラフト・千島地域の日本兵は含まれています。

中国・香港だけでも100万人以上ですから、それだけでゆうに100万人を大きく超えてしまいます。

日本軍は中国に負けていなかったとする右翼がよく引用するので、下記記録を証拠として提示しましょう。
「百万の精鋭健在のまま敗戦の重慶軍に無条件降伏するがごときは、いかなる場合にも、絶対に承服しえざるところなり」と岡村寧次支那派遣軍総司令官は陸軍中央に電文を送ったと記録されています。1945年8月11日

それとも右派はお得意のフレーズで「シベリア抑留は捏造だ」とでも強弁を垂れるのでしょうか?
もうそうなったら笑うしかありません。
 

heiryoku



日本政府の記録がおかしいというのなら、まずもって19人を攻撃する前に堂々と日本政府に過ちを認めさせ、自説の理論武装から始めなくてはなりませんが、そういった行動には出られていません。
そりゃそうでしょう。思いつきでしかありませんから。

そして「こうした反論は、手裏剣のように相手の論理の急所に突き刺さった。」とうそぶいています。
歴史の専門家でない私ですら、そんなウソはすぐに判るわけですから、他の歴史家は反論とも評価していないでしょう。おもちゃの様な手裏剣が突き刺さる訳がありません。


「何のことはない。「19人」は刑事部屋の鬼刑事である。被疑者を恫喝(どうかつ)して、ひたすら自白させようとする。嘘がバレてうまくいかなくなったので、今度は「187人」が温情刑事として登場する。「お前さんはいいこともした。罪を認めて謝罪すればもっと褒められる」という。どっちも日本に謝罪させようとする目的は同一なのだ。」

まあこれが「異議」らしいが、なんとも曖昧な表現ですねぇ。

これを分かりやすくそのまま私の言葉に置き換えると

何のことはない。「19人」は刑事部屋の鬼刑事であるとビビッている。被疑者(現代史家の秦郁彦氏を代表とする日本の歴史家とはいえない人物を含む19人)を厳しく指弾して、ひたすら自白させようとする。被疑者の嘘がバレて困っているので、今度は「187人」が温情刑事として被疑者達の顔を少しは立てて登場する。
「お前さんはいいこともした。罪を認めて謝罪すればちょっとは褒められる」という。どっちも右端っこに座っているボンクラ教授達に謝罪させようとする目的は同一なのだ。」

こんな寄稿にネトウヨ君達は満足しているのでしょうか?